湘南鎌倉総合病院 渡辺 和巨先生
井上:渡部先生は、癌の手術から痔でも有名ですが、オールラウンドにされますね。
渡部:湘南鎌倉総合病院の外科は、年間2600例手術しております。私自身年間1000例手術しております。癌の手術は、270例ぐらいです。
1995年より日帰り手術を始めておりますが、痔の手術も日帰りでやっております。従来のミリガンモルガンの手術は、手術後傷が痛いんですね。
私が1999年にイタリアのアントニオ・ロンゴ先生の手術を見学、一緒にやりました。先生は非常に丁寧にキチンとおやりになって信頼できました。
これを、日本に導入して日帰り手術の発展と共に症例も増えてきました。
井上:肛門外科でも有名ですが、胸部外科がご専門なのですね。
渡部:日本では、肺と食道は、専門が別々ですが、アメリカでは同じドクターがやっております。アメリカのメイヨーやスローンケタリングをまわらせてもらいましたが、一緒ですね。
井上:胸部大動脈瘤の手術もおやりになるのですね。
渡部:普通は心臓外科でやりますが、湘南鎌倉総合病院では私たちの一般外科でやっております。
井上:スタッフは何人位いらっしゃるのですか?
渡部:20人ぐらいいます。
井上:オールラウンドにできるということは、すごいことですね。
渡部:標準術式というものがありますし症例数が多いですから問題ありません。
井上:肺ガンはもちろん、肝臓ガンすい臓ガンもおやりになるのですか?すい臓ガンは年間何例ぐらいありますか?
渡部:すい臓ガンは、10例ぐらいです。
井上:先生は、学者タイプではなくて、職人といいますか、外科のスペシャリストという感じですね。(笑)いろいろわかってきますと手術に対する怖さってありますか?
渡部:小さな痔の手術のときでもお祈りしながらやってます。
※先生の肩書き、所属等はインタビュー当時(2004年6月1日)のものです。