数野 隆人先生の紹介ビデオ

藤沢脳神経外科病院 数野 隆人先生

井上:現在私は鎌倉市医師会の理事をしていますが、鎌倉市医師会の中での交流はあっても、お隣の市の先生方とは知り合う機会が少ないです。そこでそういった枠組みを超えて信頼できる先生を紹介しようというWEBサイトを立ち上げることになりまして、本日お伺いしたわけです。

数野:患者さんの方は行政単位で考えてるわけではありませんからね。

井上:藤沢脳神経外科病院さんはいつでも患者さんを受けていただいているのですが、夜間の救急体制についてお聞かせください。

数野:24時間で救急体制をとっております。ですからCT、その他の検査体制も整ってます。

井上:なるほど。日本も高齢化社会をむかえますが、私ども一般外科では高齢でも手術することがあります。脳外科の分野では高齢による手術適用はどうでしょうか?

数野:年齢は重要なファクターとなりますが、実際の年齢よりも若い方もいらっしゃいます。その他に症状の軽重、糖尿病などの合併症の有無も関わってきます。それと脳梗塞で一番問題になりますのは、抗血小板薬やワーファリンなどの薬を飲んでおられる方です。こういった方には外科的手術で対応することが難しくなってきます。高齢の方ですぐに手術しなくてはいけない方にも、その点は確認するようにしています。

井上:高齢の患者さんであまりにもレベルが悪いと送るのを躊躇うときもありますが、受け入れる方としてはいかがですか?

数野:こちらはベッドが空いている限り対応させていただいておりますので遠慮なくお送りください。

井上:昏睡といっても低血糖電解質異常もありますので、送るほうとしても最低限のチェックをするのは当然ですが、手術適応を判断するのは専門医にお任せしたほうがいいでしょうしね。

数野:そのほうがよろしいでしょうね。意識障害があるということで受けましたところ、低血糖だったということもあります。(笑)

井上:私どもの病院はCTがあるのでまだ判断がつきますが、そういった施設のない診療所などの先生は意識ないということですぐに脳と考えてしまうこともあると思うんですよ。

数野:それは誰でもそうだと思います。われわれでも意識がないということだとそう考えます。ただそれが先入観で意識障害は全て脳が原因ではないと。もしできれば血糖値や他の要因を調べるのが理想なのでしょが、夜間で患者さんの状態も悪く、ご家族も心配しているという状況ですとそこまで要求するのは酷ですので、意識が悪ければ送ってもらって結構です。

井上:道や自宅で倒れていると通報があった場合でも救急隊員の方もその場で検査などできないですから脳外科に送ってしまうでしょうし。

数野:ご家族の方も意識がないと脳外科と考えるでしょうし、脳であったときには大変なことになりますからね。そういったときのために対応させていただいております。

井上:それは大変頼もしいです。(笑)

※先生の肩書き、所属等はインタビュー当時(2003年12月9日)のものです。