
Doctor's Choice 〜医師が選ぶ医師〜いまいずみ小児科 今泉 清 先生 井上:今日は「いまいずみ小児科」の今泉 清先生のお話を伺いに参りました。先生は横浜のこども医療センターで勤務なさった経験を生かして、2004年3月に開業なさいました。こども医療センターでの先生のご専門は何でしょうか? 今泉:僕の専門は遺伝です。こども医療センターでは染色体異常の子供の診断や健康管理、家族のカウンセリングなどをしていました。ダウン症のお子さんや先天異常のあるお子さんは体質的に弱いことが多いです。 井上:小さなお子さんの症例で一般的に注意しなければならないのは喘息などでしょうね。それとケースが少ないでしょうが心筋症などでしょうか? 今泉:心筋症などの直接死につながるような症例は多くはないですね。子供で注意しなければならないのは発熱や髄膜炎です。インフルエンザが流行っているときにヘルペスとか脳炎などがごく稀にありますが、頻度としては少ないです。 井上:小児科といっても乳幼児から小学生まで含まれますがいかがですか? 今泉:小学生でも高学年になると大きいですからむしろ普通内科で構わないと思います。ところが乳児は特別ですね。僕らの専門は3才くらいまでの乳幼児ですから、そういったお子さんも診断できます。 井上:私どもから考えると乳幼児は意思の疎通ができないので怖いですね。診察する際に気を付けなくてはならないことはありますか? 今泉:小さなお子さんの場合は急変することがあります。特に脳炎などは前駆症状がないですからね。発熱があって普通の感冒の症状で来て意識障害を起こすということもあります。また普通の喘息でもどんどん悪くなっていくこともあります。 井上:夜間の対応はいかがですか? 今泉:当クリニックでは、受診されて発熱があるとかぐったりしているとかそういった状態のお子さんにはこちらからお電話を差し上げることもあります。それでも悪い場合は再診するか藤沢市民病院などの小児救急のある病院で診療してもらいます。気になるお子さんは電話連絡して状態を確認して簡単な指示を与えることもあります。 井上:最近の若いお母さんはお子さんのちょっとした症状で心配しすぎることもあるようですが 今泉:医師や看護婦のように慣れている人間から見ればちょっとしたことに思えることも、若いお母さんはそう感じるわけではありません。夜中に咳をしたりゼーゼーいっているのを見るのは怖いでしょうし、たかが鼻水といっても夜に鼻が詰まって子供が泣いたりすると心配になると思います。親の心配は子供の病気を治す一つの要因のなります。親もそうやって育っていくわけですから、こちらから助言していくというのも小児科の大事な役割の一つだと思います。 井上:電話応対だけで症状を判断するというのは難しいでしょうね。 今泉:そうですね。ですから直接来ていただくほうがいいですね。子供を実際診て判断できますから。 井上:小児の場合は特に病院間で連携を取る必要があると思います。 今泉:僕は送られる方の立場にずっといましたが、送る方の立場になって思うのは病状を把握せずに送るのはいやなんですね。ちゃんと病状を説明してこういう理由で送るというのがあるからと言って送ったほうが、送られた病院側でも対処し易いんです。子供の状態を説明するのは送った方の義務であると思います。 井上:本日はどうもありがとうございました。今後とも地域の小児医療に貢献されてください。 10 Mar. 2004 Text by T.Inoue, Edited by Y.Sato
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